3-3 アレルギーの克服と最先端の治療法

田植えの季節になりましたね。
稲花粉で眼が痒くなったり鼻水が止まらないと
悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、アレルギー(主に花粉症)の治療法について学びました。
花粉症にかかる人は例年増えています。
特に、2〜3歳の免疫がまだ未熟な時期にかかりやすく
低年齢化が進んでいる状況です。

なぜアレルギーが起こりやすくなっているのでしょうか??
それは、私達をとりまく環境に要因がありました。
主な要因
・大気汚染
・黄砂
・住宅の高気密化
・ストレス
・食生活の変化
・感染機会の減少 など

があげられます。ここでは、“黄砂と感染機会の減少”
について書くことにします。

黄砂は、呼吸器の病気に影響しやすく日本には春先に
訪れます。黄砂の一番の危険性は、遠くから風に乗ってくる間に
多くの有害物質も一緒に運んで来てしまうことです。
これがアレルギーを発生させたり、悪化させる原因となるのです。
黄砂が飛ぶとアレルギーが悪化、対策は? [アレルギー] All About

感染機会の減少は、衛生状態が良すぎることで免疫を高める
能力が低下してしまい、アレルギーにかかりやすくなるといった
状態のことです。
兄弟の有無によりアレルギーにかかる率が変化するという
実験がイギリスで行われていて、兄弟が多いほどアレルギーに
かかりにくく兄弟が少ないほどアレルギーにかかりやすい
という結果でした。
これは、年上の兄弟が外部から雑菌を持ち込むことで
感染機会が増え免疫力がついたという見解でした。
私も4人兄弟なので思い返してみると、
アレルギーや病気にあまりかからず過ごしてきたなと
思い兄弟の大切さがまた一つ分かったような気がしました。

上記に示したように、アレルギーの要因は多く存在しています。
では、アレルギーを克服するための最先端の治療法には
どんな方法があるのでしょうか??

最先端の治療法
・遺伝子診断
・減感作療法
・舌下減感作療法
・花粉症ワクチン などがあります。

遺伝子診断とは、遺伝子の配列を調べて将来かかり得る病気やアレルギーを診断し、患者一人一人に合った治療や薬を渡すことができる。

減感作療法とは、体質を変えることで再度発生するのを防ぐ方法。

舌下減感作療法とは、薬を染込ませたパンなどを舌におき免疫力を
高める方法。ヨーロッパでは保険も適用している治療法。

花粉症ワクチンとは、B細胞の内部にリポソームを使って、花粉成分を入れ、免疫が働かないようにする方法。

私は遺伝子診断治療法に感銘を受けました。
どんな病気も診断してもらえれば安心じゃないかと思ったからです。
しかし、良いことばかりではありません。
この治療法の問題は、遺伝子のデータを集めるのが容易ではないこと。
病気が分かってしまった後のカウセリング方法や保険加入や就職できないという問題を抱えているのです。

これからの課題は、良い治療法の裏にある問題を解決していくことだと思います。

【参考】
http://allergy-slit.webmedipr.jp/contents/news/slit.html
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/arerugiwakutin.htm

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